遠藤さんのコレクション ( SLの魅力に惹かれて ) 15 May 2010
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 子供の頃、田舎育ちには鉄道とSLは一体の存在だった。そのせいか何時か自分の手でミニSLを作り、走らせてみたいとの夢を抱いていた。 永らく会社に籍を置き仕事に夢中だったが、気が付けば既に68歳、今始めなければと調べ始めたところ、幸いにも近くにYLSCがあることを知った。
今は亡き伊藤会長宅を訪ね、クラブへの入会をお願いした。 会長からどんなSLを持っているかと聞かれたが、小生はミニSLに関し全く知識がないのでメーカーや初心者向けの製作手順、運転方法等クラブの皆さんから教えて頂いて製作に入りたい旨話した。 事情を知った会長は即答を避け、先ず運転会に来て様子を見てみなさいとのことだった。
二度ほど見学させて頂き、再度入会をお願いしたところ漸く許しを得た。 先輩方と話をするうち、SLを持っていない人がこのクラブに入会したのは会始まって以来、君が初めてのことだと失笑された。 親切な諸先輩のアドバイスを受け、更にアスターホビー社玉田氏の指導のもと一ヵ月後、C11型のミニSLが完成した。 60時間ほど掛けての作業だったが、悪戦苦闘しながらも時を忘れて楽しみながら組み立てた作品が、蒸気の力で動いた時の感動は、今でも脳裏に鮮明に焼き付いている。以降96北海道型、ドイツBR52型、B20型、8500型、ルビー号と続いて仲間入りした。
7年ほど前、我が家の庭にR200のレイアウトを敷設した。 鉄パイプを打ち込みコンパネでベースをつくり、ホームセンターで住宅の敷居用レールを買い自分で加工し、植木を避けてのSカーブやトンネル、橋梁を採り入れた苦心の作で思いも一入だ。以来、気の向くまま運転を楽しんでいる。
今年、YLSCは新体制がスタートし、アスターホビー社ご支援のもと更なる発展が期待される。会員一同大いに親睦を図り、益々頼もしいYLSCに成長するよう励んで参りたいと思う次第です。