ポート トレイン  

Vol.No.19  
( 横浜ライブスチームクラブ 広報)
平成23年10月4日

 9月は前半は暑さが残りましたが,21日に台風15号が関東地方を駆け抜けた後は,     暑さも急に和らぎ,天候も回復して,25日の運転会は晴れたり曇ったりの運転日和となり,終日レイアウトは賑わいました。又,更新工事を完了したレイアウトは,平坦度が増し,従来の3線から4線に増え、カーブも緩和され,安定した走行が可能となりました。

 
 1.月例運転会
  1)参加者と車両(順不同,敬称略,記載漏れはご容赦)

   内藤 クラウスとユーティリティカー
   中谷 デキ3(電動),自作貨車4両
   本山 9600, 新シェィ
   平井 EF58
   梶ヶ谷 キャッスル, 自作プルマン客車 2両
   神田 英国型タンク(B20改)自作欧州型客車 5両
   新田 D51, アスターCタンク(フランス ウエスト鉄道)
   新倉 パニヤ, C11
   松島 レーマン Bタンク(RC化)客貨車 2両,アスターCタンク(GER)
   豊田 クラウス,ルビー,Cタンク,1Cテンダー,客貨車 7両
   信岡 DB78,ワーネンテンダー
   山崎 D51(1階 工場内で組み立て作業)
      我妻,村内,清水,三橋
     計 16名
     見学者 鈴木 馨氏とご子息 計2名
     元アスター社 小笹氏
     アスター社  木元氏
  合計 20名

   2)運転状況

 内藤氏のクラウスは,ユーティリティカーを連結してロングランを目指し,調整中です。木曽のB−1並にボイラー容量の小さい機関車ですから,ご所有の9600型 並みを目指すには,ユーティリティカーは欲しくなります。

 

 中谷氏は電動の銚子電鉄のデキ3の下回りを新たに作られ,本年1月の運転会でレイアウトから転落して歪みを修正使用していたフレームを更新されました。 さすがプロの出来ばえで感心させられました。
 

 本山氏は9600と新シエイを走らせました。シエイには相応しいトレーラーが欲しくなります。現状は単機走行です。
 

 平井氏はEF58を走らせました。最近はB20を続けて走らせておられ,走りも良好でしたから,レイアウトのカーブが大きくなったので,これからは58の余裕の 走りを見る機会が増えることでしょう。
 梶ヶ谷氏はキャッスルに自作の赤いプルマンを引かせて,快走していました。ピストンバルブのエンジンはこじんまりとまとまって,均整のとれたスタイルです。
 神田氏はB20の下回りとボイラー回りを入手して,キャブを真鍮板で自作,英国型スタイルのタンクエンジンに綺麗にまとめられ,自作の欧州型客車を引いて快調に走っていました。
 新田氏のD51はスハ43を5両牽引し,1m弱/毎秒のスピードで快調に走行していました。かって池辺のレイアウトでは見慣れた光景でしたが,屋上レイアウトでは久々の走行シーンでした。(写真参照)1317氏はアスターCタンクも走らせ(フランス ウエスト型),2軸貨車 11両を引いた とのことです。同型機は当クラブで数両保有されていますが,その中でベストの性能でしょう。
 新倉氏はパニヤを修理され,外観も一新,快調な走りでした。
 

C11はいつもの走りでした。
 松島氏はレーマンのBタンクをRC化して走行させました。 RCのコントロール系は良好でしたが,単4のニッケル水素バッテリー 7本 8.4ボルトではパワー不足でした。次回は改良されて登場することでしょう。 アスターCタンク(GER)の走りは見ておりませんのでノーコメントです。
 豊田氏のクラウスはこの日が初走行でしたから,これから調整されていくと思います。ルビーをはじめその他の機関車はいつもの走行ぶりでした。
 

 信岡氏はDB78タンク機にワーネンテンダー(DB52のテンダー)を連結してロングランを狙って調整中のようです。ドイツでは戦時中,DB44型を戦時型に設計しなおし,生産工数と資材を削減した DB52が量産され,この時,量産されたのがワーネンテンダーでした。戦後もこのテンダーは01をはじめ,多数の大型機関車のテンダーとして流用されており,アスター社ではこのテンダーのみを生産/販売しています。               


  2. 更新されたレイアウトについて
  1)レイアウトの外観形状

 従来のレイアウトの金属製の架台を使用して,米栂材(防腐処理済み)の板を軌道と直交するように隙間なく掛け渡し,ボルト止めしてレイアウトの基盤としていますこの基板上に合成樹脂製の枕木をセットした引き抜きレール(基本長さ 約1.8m)を置き,枕木と基盤の板材を木ねじで固定しています。 (レールはアメリカのサンセットバレー製ですが,和田理事に伺いますと,レール本体はドイツ製で枕木と組み立てはアメリカでやっているようです。裾野のレイアウトでも同様のものを使用しています。)
      外側から A線  カーブ半径  2,000 mm
           B     "     3,250 mm (大型機用)
           C     "     3,000 mm (  ”  )
           D     "     2,750 mm
 全体の平面形は 楕円形 です。スラックスとカントは無しです。ポイントは現状は1ヶ所でC〜D間を結びます。
尚レイアウトの長径方向の寸法は未測定のため,次号でお知らせいたします。 待避線,整備用側線が無いため,走行線上で蒸気上げ等を行う際,アルコール等の 漏れにより引火,プラ製の枕木の溶融の危険があるため,リレーラー状のものを早急に試作してレール上に置き,その上で蒸気上げを行えるよう検討しています。
 メンバー各位が所有機関車にふさわしい蒸気上げ台を整備されるのも,良い方法 かと思います。

  3. 10月度 月例運転会
  10月23日 9時30分〜15時30分
 運転会に最良の季節です。多数のご参加をお待ちいたします。
( 運転時間の厳守にご協力ください)  
        以上
                                  (文責 三橋)
 

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