ポート トレイン  

Vol.No.25  
( 横浜ライブスチームクラブ 広報)
平成24年4月2日

 今年は寒気が長引いて,桜の開花宣言が3月31日となりました。開花宣言から5〜7日で満開を迎えるとのことですから,各地の桜の便りが楽しみです。会員の皆様にはお元気で4月を迎えられたことと存じます。

 1.月例運転会    3月 18日

1)参加者と参加車両(順不同,敬称略.記載洩れはご容赦)
 新倉(C11,C56(軸動ポンプ付き),C56(ポンプ無し)
 松島(ライオン,ルビー)
 内藤(ブルー色のダッチェス)
 本山(9600,SNCF140−C)
 梶ヶ谷(D51,自作貨車 7両)
 神田(キャッスル,自作客車 4両)
 平井  (D51 なめくじ)
 小野寺(フライング スコッマン 組み立て中)
 豊田(グラスホッパー改の蒸気動車トービー,GERタンク,1B1タンク,B1タンク,  自作客貨車 7両)
 辛島(B20,ユーテイリイテイカー)
 信岡(BR−96)
 三橋(DB62)
 掛端(新 シエイ,旧阿里山シェイ 静岡のメッセに参加のため終日車両の整備)
 我妻
 小計14名
 加藤(レポーター )
 栗原( 三鷹・ 北裏鉄道クラブ)
 小笹(元アスター社 技術職)
 顧客 2名 (アスター社 ヨーロッパ販売代理店・スイス バーゼルより来訪)
 藤井社長,木元 2名  (アスター社)
 合計 21名

2)運転状況

 新倉氏はC11とC56を2両,計3両を走行させました。 いづれも新倉鉄道お得意の高速走行を披露されましたが,C11はスハ43を3両牽引して高速走行中南東側R2mのカーブでついに外側へ横転,続く客車2両も左右に横転,本物なら死傷者が出たであろう大事故となりました。幸いレイアウトの架台から転落を免れたため,損傷も無くその後も元気に走っていました。


防火板製作者とC11


高速カーブで脱線転覆のC11

 松島氏はライオン号の走りが思わしくなく,あれこれ調整に手を尽くした結果,バーナーチューブの僅かなたわみに気づいて直線化をはかったところ,燃料の供給が途切れなくなり,見違えるような快走ぶりとなり.悩みが吹き飛んで大喜びの1日となりました。


不調のライオンの修理

 内藤氏は最新のブルーのダッチェスを走らせました。ダッチェスと云えば海老茶色の車体を連想しますが,国有化の一時期,塗色を変え国鉄マークを付けたダッチェスが走りました。組み立て直後のテストランのため,調整走行中です。


ブルー色のダッチエス、新登場


スチームアップ中のダッチエス


国鉄マークのブルーのダッチエス

 本山氏は9600とSNCFの140Cを走らせました。9600へのアルコールの供給はポンプ付きのボトルを使用しておられました。携行ボトルと兼用です。写真参照)フランスの140Cはフランス型の客車が無く,単機では可哀想な感じで走りを見ておりました。せめて2〜3両でもクラブで簡易型の客車が保有できればと思います。


9600にアルコール注入中


久ぶり登場のフランス140-C


9600の走行準備

   梶ヶ谷氏はD51に牽引させるべく,自作貨車を登場させました。積荷は石炭で最後尾は緩急車で編成を引き締めていました。最近の梶ヶ谷鉄道の車両工場は設備がよくなったのか,張り切り工場長が就任したのか車両工場の動きに目が離せません。


石炭満載の列車 D51


D51の最後尾の車掌車・自作


重連のD51の先頭車

 神田氏はキャッスル級に自作のGWRのコーチ(チョコレートとクリーム色の塗り分け)4両を引かせ快調に走らせました。


キャッスル登場・4気筒


キャッスルの列車


キャッスルの走行


キャッスルの列車

 平井氏はD51(なめくじ)を走らせました。梶ヶ谷氏のD51と重連で走行した際の写真を掲載させていただきました。


D51の重連走行

 三橋は取材に忙殺され,DB62は走らせませんでした。

 小野寺氏はフライング スコッマンを組み立て中で,花粉症を発症しマスクを着用し,外は駄目ですから・・・・と1階の工場から出てきませんでした。

 豊田氏はトーマスの仲間の蒸気動車のトービーを走らせました。 タネ車はアスター製グラスホッパーです。グラスホッパー車に自作の車体を被せた関係でGスケール並となりましたが,良く走っていました。


トーマスの仲間トービー号(グラスホッパー改)


ナローのカラフルな列車


キャッスルと併走中のナロー


ナローの列車


トービーの引く列車

 辛島氏がB20とユーティリティカーを走らせました。新会員で始めての参加でした。これから調整を進めていかれると思います。

 信岡氏はBR96マレーを走らせました。色々新機軸を折り込み,毎回工夫しながら走行させています。終わりに近く,小雨状態となり途中で打ち切りとなりました。

( ご参考 )  午後,アスターヨーロッパ社の代表の息子さん(36歳 2児の父)がPLM241P コンパウンド機を単機で走らせました。


フランス241Pの走行準備(スイスからの来客)


スチームアップ中の241P


出発準備完了の241P


241Pのキャブ

 本機は一昨年のビッグサイトで試作機の走行ビデオをブースで放映していたものです が,開発に手間取りようやく登場となったものです。今後更に改良を施したものが最終モデルとなるので,1年後の発売となる予定です。 この機関車は1948年から1952年にかけて35両製造された複式(コンパウンド)機関車で,フランスで最強力の旅客用機関車でした。 製造したのはフランス中部のル・クルーゾ市のシュナイダー社でした。 そのご1969年に廃車されて,ル・クルーゾ市へ寄贈されたものの,保存方法が定まらず,22年間放置されていたものを,1992年になって動態復元工事に着手 2006年4月に試験走行にこぎつけたものです。(17号機)2006年9月15〜17日に5両の大型客車を牽引,時速80Kmで走行,(ヌヴェール〜ル・クルーゾ〜ディジョン・ヴィュ間)その後は あまり走っていない様子。(蒸気関係のトラブルが多発していた様子)因みにミュールーズの鉄道博物館には同型の16号が静態展示されている。 2011年の9月17〜18日に開催されたフランスの蒸気機関車大展示会(パリの東南東90Kmのロングヴィル機関区で開催)でも241Pは動態で参加した記録がない。

この展示会に動態参加した機関車は下記の通りでした。

 1)ミカド141R420 (石炭使用)
 2)ミカド141R1126(重油専燃)
 3)ミカド141R840 (  〃  )
 4)141TB407
 5)141TD740
 6)マレー 020+020  
       合計 6両
                                       (文責 三橋)

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