今年は寒気が長引いて,桜の開花宣言が3月31日となりました。開花宣言から5〜7日で満開を迎えるとのことですから,各地の桜の便りが楽しみです。会員の皆様にはお元気で4月を迎えられたことと存じます。
1.月例運転会 3月 18日
1)参加者と参加車両(順不同,敬称略.記載洩れはご容赦)
新倉(C11,C56(軸動ポンプ付き),C56(ポンプ無し)
松島(ライオン,ルビー)
内藤(ブルー色のダッチェス)
本山(9600,SNCF140−C)
梶ヶ谷(D51,自作貨車 7両)
神田(キャッスル,自作客車 4両)
平井 (D51 なめくじ)
小野寺(フライング スコッマン 組み立て中)
豊田(グラスホッパー改の蒸気動車トービー,GERタンク,1B1タンク,B1タンク, 自作客貨車 7両)
辛島(B20,ユーテイリイテイカー)
信岡(BR−96)
三橋(DB62)
掛端(新 シエイ,旧阿里山シェイ 静岡のメッセに参加のため終日車両の整備)
我妻
小計14名
加藤(レポーター )
栗原( 三鷹・ 北裏鉄道クラブ)
小笹(元アスター社 技術職)
顧客 2名 (アスター社 ヨーロッパ販売代理店・スイス バーゼルより来訪)
藤井社長,木元 2名 (アスター社)
合計 21名
2)運転状況
新倉氏はC11とC56を2両,計3両を走行させました。 いづれも新倉鉄道お得意の高速走行を披露されましたが,C11はスハ43を3両牽引して高速走行中南東側R2mのカーブでついに外側へ横転,続く客車2両も左右に横転,本物なら死傷者が出たであろう大事故となりました。幸いレイアウトの架台から転落を免れたため,損傷も無くその後も元気に走っていました。
 防火板製作者とC11 高速カーブで脱線転覆のC11
松島氏はライオン号の走りが思わしくなく,あれこれ調整に手を尽くした結果,バーナーチューブの僅かなたわみに気づいて直線化をはかったところ,燃料の供給が途切れなくなり,見違えるような快走ぶりとなり.悩みが吹き飛んで大喜びの1日となりました。
 不調のライオンの修理
内藤氏は最新のブルーのダッチェスを走らせました。ダッチェスと云えば海老茶色の車体を連想しますが,国有化の一時期,塗色を変え国鉄マークを付けたダッチェスが走りました。組み立て直後のテストランのため,調整走行中です。
 ブルー色のダッチエス、新登場 スチームアップ中のダッチエス
 国鉄マークのブルーのダッチエス
本山氏は9600とSNCFの140Cを走らせました。9600へのアルコールの供給はポンプ付きのボトルを使用しておられました。携行ボトルと兼用です。写真参照)フランスの140Cはフランス型の客車が無く,単機では可哀想な感じで走りを見ておりました。せめて2〜3両でもクラブで簡易型の客車が保有できればと思います。
 9600にアルコール注入中 久ぶり登場のフランス140-C
 9600の走行準備
梶ヶ谷氏はD51に牽引させるべく,自作貨車を登場させました。積荷は石炭で最後尾は緩急車で編成を引き締めていました。最近の梶ヶ谷鉄道の車両工場は設備がよくなったのか,張り切り工場長が就任したのか車両工場の動きに目が離せません。
 石炭満載の列車 D51 D51の最後尾の車掌車・自作
 重連のD51の先頭車
神田氏はキャッスル級に自作のGWRのコーチ(チョコレートとクリーム色の塗り分け)4両を引かせ快調に走らせました。
 キャッスル登場・4気筒 キャッスルの列車
 キャッスルの走行
 キャッスルの列車
平井氏はD51(なめくじ)を走らせました。梶ヶ谷氏のD51と重連で走行した際の写真を掲載させていただきました。
 D51の重連走行
三橋は取材に忙殺され,DB62は走らせませんでした。
小野寺氏はフライング スコッマンを組み立て中で,花粉症を発症しマスクを着用し,外は駄目ですから・・・・と1階の工場から出てきませんでした。
豊田氏はトーマスの仲間の蒸気動車のトービーを走らせました。 タネ車はアスター製グラスホッパーです。グラスホッパー車に自作の車体を被せた関係でGスケール並となりましたが,良く走っていました。
 トーマスの仲間トービー号(グラスホッパー改) ナローのカラフルな列車
 キャッスルと併走中のナロー
 ナローの列車
 トービーの引く列車
辛島氏がB20とユーティリティカーを走らせました。新会員で始めての参加でした。これから調整を進めていかれると思います。
信岡氏はBR96マレーを走らせました。色々新機軸を折り込み,毎回工夫しながら走行させています。終わりに近く,小雨状態となり途中で打ち切りとなりました。
( ご参考 )
午後,アスターヨーロッパ社の代表の息子さん(36歳 2児の父)がPLM241P コンパウンド機を単機で走らせました。
 フランス241Pの走行準備(スイスからの来客) スチームアップ中の241P
 出発準備完了の241P
 241Pのキャブ
本機は一昨年のビッグサイトで試作機の走行ビデオをブースで放映していたものです
が,開発に手間取りようやく登場となったものです。今後更に改良を施したものが最終モデルとなるので,1年後の発売となる予定です。
この機関車は1948年から1952年にかけて35両製造された複式(コンパウンド)機関車で,フランスで最強力の旅客用機関車でした。 製造したのはフランス中部のル・クルーゾ市のシュナイダー社でした。
そのご1969年に廃車されて,ル・クルーゾ市へ寄贈されたものの,保存方法が定まらず,22年間放置されていたものを,1992年になって動態復元工事に着手
2006年4月に試験走行にこぎつけたものです。(17号機)2006年9月15〜17日に5両の大型客車を牽引,時速80Kmで走行,(ヌヴェール〜ル・クルーゾ〜ディジョン・ヴィュ間)その後は
あまり走っていない様子。(蒸気関係のトラブルが多発していた様子)因みにミュールーズの鉄道博物館には同型の16号が静態展示されている。
2011年の9月17〜18日に開催されたフランスの蒸気機関車大展示会(パリの東南東90Kmのロングヴィル機関区で開催)でも241Pは動態で参加した記録がない。
この展示会に動態参加した機関車は下記の通りでした。
1)ミカド141R420 (石炭使用)
2)ミカド141R1126(重油専燃)
3)ミカド141R840 ( 〃 )
4)141TB407
5)141TD740
6)マレー 020+020 合計 6両
(文責 三橋)
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