ポート トレイン  

Vol.No.27  
( 横浜ライブスチームクラブ 広報)
平成24年6月4日

 いよいよ梅雨のシーズンが近づいてきました。運転会の天気が気がかりな季節の到来です。皆様にはお元気で6月を迎えられたことと存じます。5月27日の運転会は天候に不安の無い1日で,参加者一同落ち着いて走行を楽しむことができました。以下ご報告いたします。

1.月例運転会 (5月27日)

 1)参加者と参加車両 (順不同,敬称略,記載洩れはご容赦)

 中谷(メルクリン 電動タンク BR78,バッテリー積載緩急車)
 東野(新B−1,旧シェイ,運材車,林鉄客車等 3両)
 平井(D51、新B−1 組み立て中)
 松島(B20,ルビー,古典客車 2両)
 新倉(C11,C56,B20)
 神田(ジャンボ,英国型プルマン客車 3両)
 大浜(ランドハウス製 Bタンク,林鉄客車 2両)
 梶ヶ谷(北海道型 9600,ルビー,林鉄客車 2両)
 掛端(新シエイ, 旧シェイ,Gスケールタイプ プラ製貨車 4両)
 信岡(ドイツ  S 2/6 )
 豊田 (C53スタイル テンダー機,ルビー,B1タンク,1B1タンク, 小型客車 5両)
 三橋(DB62 )
 杉本,村内,清水,我妻,矢野
 小計 17名

 見学2名  野々宮(入会検討者), 加藤(レポーター)
 元アスター社(技術) 1名  (小笹氏)
 アスター社(営業) 1名  (木元氏)
 合計 21名

 2)運転状況

 中谷氏はBR78の電動タンクを走らせました。後ろの緩急車の中にバッテリーが入っており,オンオフで ゆったり走っていました。昭和の末期ごろから平成の初年にかけて,古典客車とセットでメルクリンが販売したもので,一番ゲージの電動モデルとしてはハイエンドのものです。大切に扱っておられるので,いまも美品です。

 東野氏は阿里山シェィを走らせました。走りにパワーが無く,ブロワーを使い蒸気圧をあげて、ブラストを効かすためブロワーバルブの開度を上げて走らせたところ,圧力計の指針も1.5〜2kgを維持して9周くらい走り続けました。どうやらレギュレーターバルブの開き不足だったようでした。この機関車の性能は単機で 一周30mを15周くらい,約450mの走行が可能でしたから,今後の調整が期待されます。

 平井氏のD51は走行を終わったあと屋上でお会いしました。平井氏の言葉から,満足な走行だったとの事です。D51の運転を早々に打ち切って,夕方まで1階の工場にこもり,新B−1の足回りの組み立てに集中しておられました。この意気込みでは,6月の運転会に登場が期待できそうです。

 松島氏はルビーを走らせました。水を入れすぎ,エンジンから熱水を抜くのに苦労しておられました。写真はその終期を撮ったものです。自作の客車を2両,バルサ材を多用して作られ,ルビーによくマッチていました。B20もよく走っていました。

 新倉氏はC11の調子が悪く,C56を重点に走行させました。このC56はD51のテンダーを引いて,ユーティリティカーの機能を持たせていますからロングランが可能です。こちらのB20も良く走っていました。

 神田氏はジャンボを走らせました。この機関車は英国では急行用として活躍した人気の機関車ですが,日本ではそれほどでもありません。その理由は内側シリンダーでサイドロッドが1本だけで,ワルシャートのようなメカニカルな動きに欠けるためです。 自作のプルマン客車(マルーン色)を3両牽引して快調な走りを見せてくれました。大浜氏は定番のランドハウス製のBタンク(ガス焚き)を走らせました。性能には定評のある機関車でメカニカルな走行音を残して,林鉄の客車2両を引いて余裕の走りでした。

 梶ヶ谷氏は9600(北海道タイプ)とルビーを走らせましたが,9600の走行は満足な走りだったです。 ルビーはピストンバルブとロッドの接合部が傷んでいて,バルブのストローク調整が出来ないため,前進オンリーの走行でした。いづれ再調整されて登場すると思います。

 掛端氏は新シェィを走らせました。良好な走りでした。 煙室内にドレインの回収装置を装備したので,油汚れも少なくなったようです。レーマンのフランクSに装備されています。掛端氏は,去年の8月の静岡のわくわく博の特売で購入したプラ製の貨車を4両持参されました。Gゲージサイズで1両 2000円だったとのことです。車輪も軸受けもオール プラ製です。この黄色の有蓋車の中にガスボンベを装填し機関車へ送っています。従来は無蓋車にボンベを積んでいたので,見映えがよくなりました。ドレインの回収装置については,アスター社がOEMでフランクSをレーマンに供給したので,装置の内容については熟知されています。ドレインの回収率を上げると,ブラストの性能を犠牲にすることになるので,個人所有のモデルでの試行段階です。

 信岡氏はドイツのS2/6 を走らせました。RC装備で,スハ43を5両牽引して走りました。この機関車はアスター社として初のガス焚きモデルでした。 この機関車もルビーと同様,ガス焚きが良好,走りもよくなってくると特有の唸り音を発する癖があり,この唸り音を消すためいろいろ手を尽くしたが,名案が無かったと元会長の鈴木氏から伺っています。信岡氏の機関車はまだ唸り音が聞こえないので,(年をとって聞こえない・・・・?) 今後調整を継続されることを期待します。また本機はアスター社が始めて軸動ポンプを装備した機関車でした。

 豊田氏は久しぶりにC53タイプのパシを走らせました。大阪の千里桃山台に居られた糸屋誠佑氏の遺作を豊田氏が引き継いで完成せられたモデルです。機関車をバッグに入れて電車で運ばれますので,テンダー機を走らすのは決心のいるところです。そのため久しぶりの登場でしたが,よく走っていました。タンク機のうち,1B1は両押しのオシレーチングエンジンの揺動ピンの基部のねじ部不具合で走行を断念されました。ルビーは快調な走りでデジカメ写真を撮りましたが,紙面の都合でネットの方のみの配信となっております。

 三橋さんはDB62を持参しましたが,取材と模型談義で走行をいたしませんでした。

 
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