Vol.No.69   横浜ライブスチームクラブ 会報

ポート トレイン  

平成27年 12月号

1. 月例運転会
平成27年11月22日(日) 開催、天候曇り、最高気温(横浜)16.2度
(1) 参加者と持参車両(参加時間順)

 中谷 C12
 新倉 ルビー、B20、パニアタンク自作ガソリンカータイプ客車、無蓋貨車、各1輌
 内藤 9600(九州型、R/C付き)、自作貨車3両、アスター製2軸無蓋者2両
 東野 フライングスコッツマン(運転せず)
 杉本 自作シングルドライバー「ノーススター」、トロッコ型貨車2両
 梶ヶ谷 パニアタンク
 加藤 持参車両なし、撮影に専念
 遠藤 BR52
 欠端 8850、阿里山シェイ2台(新、旧、ただし運転せず)
 ネルケ メリーランドシェイ
 新田 車両は持参せず、レイアウト補修のために参加
 以上YLSCメンバー 合計11名(木元氏を除く)
 アスター社関係 木元、小笹
 アスター社顧客 2名

2)運転状況 (参加時間順)

 空は1日中どんよりとした雲に覆われ、気温も上がらず、むしろ肌寒いくらいの天候で、参加者もいつもより少ない運転会でしたが、皆さん活発に運転され良い1日を過ごされものと思います。

 中谷さんはいつもは電動模型を運転されることが多いのですが、今回は珍しくライブスチームのC12を持参され蒸気を上げて運転しました。C12は1年ぶりの蒸気運転とのことでしたが走行状態は絶好調のようでした。1回目はスハ級客車を2両引かせて穏やかに周回させていましたが、パワーに余裕があると判断されて2回目は3両に増結して運転しました。スケール速度でゆったりと動かし安定した走行を披露されていました。この12はオリジナルとは違い、ブレーキシューを追加したり、ランボード上の補助機器の各種アクセサリーや連結器をよりリアルな自作部品に交換してあり一味違った 2-4-2 型タンク機になっていてご自慢の様子でした。1時間ほど運転を楽しまれ、満足気に帰られました。

 新倉さんはルビーから運転に取り掛かりました。最初はガス圧の調整に手間取っていたようでしたが燃焼が安定してくるといつものルビーの軽快な調子を取り戻しました。このルビーには従輪が追加されて 0-4-2 に改造されており通常のルビーより足回りが引き締まって見えます。B20は新倉さんらしからぬ比較的低速度で運転され、椅子に腰かけて満足気に愛機の走行に見入っておられました。午後にはパニアタンクを運転されましたが、高速運転で本領を発揮されていました。しかし運転の最終段階で不幸にも動輪の連結棒が折れるという珍しい事故に見舞われ落胆されていましたが、アスター社にスペア部品があることでしょうから容易に修復可能と思われます。

 内藤は門鉄デフを装着した9600をR/Cで運転しました。トキ型1両、ワキ型2両、トラ型2両、計5両の貨車を引かせ、R/Cの利点を生かして臨機応変に速度を調整して貨物列車のスケール速度を維持しながらゆったりと走行させました。

 内藤はまた木元さんの依頼により、顧客より依頼されていたEF58の和田ワークス製速度制御ユニットを使った性能向上改造の完成にともなう試運転を実施しました。この改造にともない、R/Cを従来の27Mhz AM方式よりフタバ電子の新製品である2.4GHz、FHSS通信方式の電動カー用に交換したため、それと制御ユニットとの整合性も試験しました。このR/Cの送信機は制御チャネル2CHだけで余分な付加機能を一切取り払った大変シンプルなエントリーモデルですが、27Mhz AM方式で見られた雑音による誤動作の問題も完全に解決し、価格も手ごろでライブスチーム用のR/C送信機として最適であることを確認しました。

 東野さんはフライングスコッツマンを持参しましたが5月の運転会で脱線転覆事故を起こして以来不調だそうで運転はせず、アスター社に修理を依頼されていました。

 杉本さんは自作シングルドライバー「ノーススター」を先月に続き運転しました。先月にすでに試運転に成功されているので今回は余裕の運転で、トロッコ型貨車2両を連結し、内側D線をかっ飛ぶように走行させていました。

 梶ヶ谷さんはいつもは大型模型を持参されて迫力ある運転を披露されることが多いのですが、今回は控え目にも0-6-0パニアタンクを持参、運転されました。BRの客車1両を引かせ、穏やかに走行さていましたが、新倉さんも同じパニアタンクの運転を開始すると並走の形になり、負けじ、とばかり高速運転に移りました。この英国型タンク機の緑の塗装がBR客車の緑塗装と良く調和し、美しい古典列車の雰囲気をかもし出していました。

 遠藤さんはドイツ型BR52を持参運転されました。近々、自動車免許証を返納して運転をやめられるそうで大型模型の持参は今回が最後とのこと、名残り惜し気に運転されていました。次回からは鉄道、バスを乗り継いで参加されるとのことで運搬に便利な小型機を持参されて運転されることでしょう。遠藤さんのBR52の2-10-0の雄姿は当クラブ運転会では最後になりましたが、ご自宅の庭にレイアウトをお持ちなのでご自宅でまだまだまだ活躍させられることと思います。

 ネルケさんは中古入手したばかりのメリーランドシェイの初運転に挑戦しました。しかし逆止弁が固着しているらしくテンダーからの手動ポンプによる給水ができず、やむをえず安全弁をはずしてボイラーにじかに給水し運転に臨みました。木元さんの支援もあって、なんとか蒸気による運転に成功し、数周、周回させましたがすっかり息を吹き返らせるためにはまだまだ整備調整が必要なように見受けられました。

 欠端さんはなぜか今回は持参機を運転せず、もっぱら臨時参加のアスター社顧客2人の持参模型(それぞれ九州型9600とC12)の運転の支援に専念していました。欠端さんの援助もあって、特にC12は安定した走行を見せていました。

 加藤さんはいつものように愛用の小型電子カメラを使って撮影に走り回っていました。

 木元さんは会員への対応と顧客への対応で大忙しの1日でした。

2. レイアウト基板の補修
 午後になって新田さんが現れました。仕事が大変多忙で本当はライブスチームを楽しむどころではないそうですが、今回はアスター社とクラブのためにレイアウト基板の補修を目的としての参加でした。現状、レイアウトは施設後の経年変化で直線部の基板が湾曲垂下している部分があり、多くの会員も気になっていたところですが、補修方法を発案され建築用の2x4規格木材を2本、持参されました。その木材を使い、新田さん指導のもと、遠藤さん、梶ヶ谷さん、加藤さん、小笹さん、木元さんと内藤も加わり共同作業で補修作業を行いましたが、具体的には2x4木材を基板下部よりあてがい、レイアウトを少し持ち上げた後おろし、湾曲を修正して基板上よりネジで固定する手法で、若干の試行錯語のすえ知恵を出し合って湾曲垂下部2か所の修復に成功しました。 新田さん、大変ありがとうございました。

3. アスター社の予定
 フランスのパリで11月27、28、29日に開かれるRAIL EXPOに新製品のスイス型CタンクTigerを出展します。この模型ショーは先日の同時テロ事件により開催が危ぶまれていたのですが、主催者の勇気ある決断により実行されることに決まったとのことです。

4. 忘年会
クラブ忘年会は12月13日(日)、JR鴨居駅前「鳥忠 鴨居店」にて午後1:00からです。

5. 次回運転会の開催
 本年最後の運転会を12月27日(日)に開催します。

以上(文責 内藤)

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