Vol.No.76   横浜ライブスチームクラブ 会報

ポート トレイン  

平成28年 7月号

1. 月例運転会
平成28年6月24日(日)開催、天候晴れ、最高気温(横浜)28.9度
(1) 参加者と持参車両(参加時間順)

 平井  アスター C&S モーガル
 梶ヶ谷 自作自由形4-4-2タンク
 新倉  アスター パニアタンク改造0-6-0テンダー、アスター JNR C56、C11
 内藤  アスター USRAミカド2-8-2、自作ワキ型有蓋貨車2両
 大塚  アスター JNR 9600九州型、LGBドイツ型客車ほかGスケール客貨車数量
 神田  アスター DB-86 2-8-2タンク、自作スペイン型Cタンク 0-6-0
 本山  アスター JNR 9600九州型
 遠藤  アスター JNR B20(ユーティリティーカー付き)、ルビー 0-4-0
 欠端  鉄道院8850(旧会員による自作模型)4-6-0、アスター阿里山シェイ(新)
 我妻、清水、和田、加藤、ネルケ、信岡
 以上YLSCメンバー 合計15名(木元氏を除く)
 アスター社関係  木元、小笹
 見学者  数名

(2) 運転状況 (参加時間順)

 梅雨季節の真最中の運転会で天候が心配されましたが幸い晴天に恵まれ、気温も真夏日までには上がらず、まずまずの運転日和でした。しかし暑さを避けて涼しい展示室で過ごされる会員が多く、参加者の人数の割には運転は低調でした。その代り、運転した会員はあまり時間を気にせずに存分に運転を楽しむことができたようでした。

 平井さんは前回運転会に続きC&Sモーガルを運転しました。前回、自力によるバルブタイミングの再調整の成功を確認されているので、今回は自信を持って運転に臨まれたようでした。スハ型客車2両を引かせてスケール速度での運転を楽しんでおられました。

 梶ヶ谷さんはクラブ会員Kさんより譲り受けた半完成品の自由形4-4-2タンクを初運転されました。譲り受け時、燃料供給系統が未完成であったため、アルコールタンクおよびサンプを機関車後部に搭載して動態状態に完成させての運転でした。試運転の結果、動作は良好で、かっ飛ぶように内側D線を走行させていました。前後の梁のバッファーは旋盤を使って加工製作し、装着されたのこと、苦心の跡が忍ばれます。現在、キャブを製作中とのこと、次回運転会ではより完成させた姿で披露されるものと思います。


 新倉さんはアスターのパニアを改造した小型0-6-0テンダー機と定番のC56とC11を持参されました。最初にパニア改を運転されましたが高速運転されたため脱線転覆事故を起こし、足まわりに障害を与えたようでしたが大事には至らなかったようです。これに懲りられたのか、その後はC56もC11も穏やかに運転されていました。

 大塚さんは入会以来、3回目の参加ですが、とりあえず所有されたパニアタンクとJNR 9600九州型を運転されました。牽引させたGスケールの外国型客車や貨車の数両の雑編成がミスマッチではありましたが9600は缶圧を維持しながら良好に走行していました。しかしフル給水にもかかわらず灌水が下がり気味で途中で手動給水を余儀なくされていたので軸動ポンプを含めた給水系統の整備が必要なように見受けられました。

 神田さんはDB-86と寄せ集め自作と称されるスペイン風0-6-0小型タンクを持参されました。両機を手軽に、華麗に運転されて早々と運転を終えられました。

 本山さんはJNR 9600九州型を運転されました。この模型は本山さんにとって最初にキットから組んだライブスチームとのことですが、整備が良いので、製作以来、長期にわたって良好な性能を維持されております。

 遠藤さんは今年に入って以来、鉄道、バスを使ってキャリーバッグを引いての参加でご苦労様です。しかしB20とルビーの2機種を運転されて意気盛んでした。B20はユーティリィティーカーよりの燃料、給水の供給により安定した走行を見せていました。午後になってルビーを逆行運転にてスハ型客車1両を引かせて異彩をはなっておられました。

 内藤はUSRAミカドをRCで運転しました。牽引車両は日本型ボキー貨車でしたが列車の雰囲気としてはこのアメリカ型蒸機に良く調和していました。

 欠端さんはご自慢の鉄道院8850は運転せず、展示室での展示にとどめました。この模型の蒸気を上げての運転の性能は確認済みですが、燃料供給系統にサンプが無いため、改良が必要とのことでした。鉄道院8850の原型は明治末年(1911)に大量に輸入されたドイツ、シュワルツコップ製過熱型2Cテンダー機で、東海道線では新橋−沼津間の牽引に充当され、それまでの2Bテンダー機では踏み込むことのできなかった御殿場経由の箱根越えの線路へ新橋からそのまま入ってきて、山北で補機をつけ御殿場でそれを切り離して、沼津まで直通運転したとゆう歴史的な機関車です。この模型は、写真でしか見られなかったこの歴史的蒸機の当時の雄姿を軌間1,067mmをスケールとして忠実に再現しており異色です。欠端さんは午後になってご自身定番の阿里山シェイを専用牽引車両に搭載したガスボンベ直結の燃料供給方式によりゆったりと運転していました。


 ネルケさんは暑さを恐れてか模型は持参されませんでしたが屋上レイアウト周りの環境整備に一汗流されていました。ご苦労様でした。


信岡さんは久しぶりの参加でしたが午後遅くになって現れ、模型は持参せずライブスチーム談議に独演気味でひと花咲かせていました。


2. 連絡事項

 クラブとして和田ワークスより牽引車両としてボギー式無蓋車5台を購入しました。7月9(土)に有志により艶消し黒にて塗装作業を行う予定です。次回運転会には新規牽引車両としてお披露目できる予定です。

3. 次回運転会の開催

 次回運転会を平成28年7月24日(日)に開催します。

以上(文責 内藤)

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